脚折雨乞

国の選択無形民俗文化財

「脚折(すねおり)の雨乞い」は、古く江戸時代に端を発したと言われる降雨祈願の行事です。麦藁と孟宗竹で作った長さ36メートル、重さ約3トンの龍蛇(りゅうだ)が、300人あまりの男たちに担がれ、雷電(かんだちが)池の中で水しぶきを上げながら雨乞いをする光景は、勇壮無比の一言に尽きます。
昭和39年を最後に一時途絶えていたこの行事も、地元脚折地区の住民の熱意により昭和50年に「脚折雨乞行事保存会」が発足し、翌年の昭和51年には見事に復活しました。その後は、4年に1度実施され、県内外から大勢の見物客でにぎわっています。現在では、埼玉県選択無形民族文化財、鶴ヶ島市指定無形文化財として大切に継承されています。

高倉獅子舞

鶴ヶ島市指定無形文化財

高倉獅子舞は、遠い国から訪れた強力な神が悪霊・悪疫を退散させてくれる様を表すとともに、五穀豊穣感謝の意味を込めた舞です。美しい笛の音に合わせてクルウ(舞う)色鮮やかな獅子たちは見るものを魅了します。
 「高倉獅子舞」は三頭立ての獅子舞で、その構成は獅子のほか、貝吹き(ほら貝を吹く)、天狗、花笠、はいおい(軍配を持って案内する)、前獅子(男獅子)、中獅子(女獅子)、後獅子(男獅子)、笛吹き、歌うたいなどです。「花笠」がササラ(民族楽器)をすることから「ササラ獅子」とも言われています。その「花笠」は小学生の役割です。

 子供から大人までさまざまな年代の人が紡いでいく、まさに”伝統”行事。平成28(2016)年には、一般社団法人日本善行会より「秋季善行表彰」を受賞しました。

 この行事は現在は11月2、3日の2日間に行われています。
→ 鶴ヶ島市公式ホームページ